
日本古来の伝統を受け継ぎ、四季の自然と共存しながらその持ち味を発揮することで、今もなお人々に愛される木の家。 しかしながら、災害や時代の変化に伴う様々な問題に対応できる「強い家」が、これからの住まいに対する大きな課題であり、快適な暮らしの基盤になっています。
そこで誕生したのが、木の優しさと鉄骨の強さをあわせもつ新しい発想から生まれた住宅工法、テクノストラクチャーです。住まいの構造の要となる梁や接合部等の強度を高め、震災に学んだ数々の教訓を盛りこむことにより、木造軸組工法の新たな1ページを開きました。災害に負けないための構造性能、その強度を長く保ち続ける耐久性能、そこに住む人がいつまでも快適に過ごせる住環境性能という、テクノストラクチャーの3つの基本性能は、平成12年にスタートした住宅性能表示制度の基準にも高いレベルで標準対応し、構造計算に裏付けられた確かな信頼性のもとに、住宅に関するさまざまな問題を解決してます。
テクノストラクチャーは、在来工法では成しえなかった、強度と耐久性と快適さを併せ持つ高性能な住宅品質を実現しなら、皆さまの木の住まいに対するニーズにお応えしていきます。
テクノストラクチャーでは、木材と鉄骨の複合梁「テクノビーム」を使用し、木造住宅の梁の強度と信頼性を高めています。軽量H形鋼を芯材に上下を木(集成材)で挟んだサンドイッチ構造により、鉄骨の強靭さを木の住まいに取り入れました。H形鋼と同サイズの木製梁(100×200mm)と比較すると、曲げ強度3倍以上、たわみ量約1/4以下。抜群の強さに加え、安定した品質を保つ先進の「テクノビーム」が、地震や台風に強い新しい木の住まいを支えます。
軸構造の建物の重要な構造材である梁は、荷重により若干のたわみが生じます。特に木製梁の場合は、樹種、乾燥度合い、節や割れの状況によって強度や品質のバラツキが大きく、ズレやキシミなどの原因となります。また木製梁は長期期間荷重がかかり続けると、たわみ変形量が年々増えていくクリープ変形という現象が起こり、これにより引き戸の開閉がしにくくなるという等住宅に様々な不具合が生じます。
しかし、鉄骨で補強されたテクノビームではこのクリープ変形が生じません。木質構造設計基準では木製梁ののたわみ量を、柱間の距離の1/300と規定されていますが、テクノストラクチャーではより構造の安全性に配慮し、梁と根太のたわみ量を1/600以下と設定したわみの量を半分以下におさえる設計にしています。
一般的な木の家は、木材を切り抜いて部材同士を接合するため、材料が部分的に細くなり、その箇所が地震等で割れてしまう例も多く見られました。テクノストラクチャーでは、木材の切り欠きを最小限にし、素材の力を最大限に引き出すオリジナル金具接合仕様を開発。施工者によって強度にバラツキが出ることもなく、全ての部位で安定した高強度を実現しました。
地震や台風などの外力に抵抗する壁は「耐力壁」と呼ばれ、家としての強度を持た せるのに不可欠なものです。基本的に、横架材(梁や土台など)と柱との間に筋かいや合板等を組み合わせて 構成され、テクノストラクチャーでは一般的な在来木造をしのぐ強化仕様になってい ます。
ワンポイントアドバイス:「壁倍率」とは?
建築基準法施行令では、筋かい、合板、木ずりなど、木造の耐久力壁の部材形状ごとに「壁倍率」が設定されており、その組み合わせで倍率が加算(最大5倍)されて、より強い壁になるとされています。1m幅の1.96kN(約0.2トン)の荷重に耐えている状態を基準の壁倍率1とし、その倍率でそれぞれを表現します。
耐震性の実現には、地盤の性質に適した、丈夫な基礎であることが不可欠です。テクノストラクチャーでは、スウェーデン式サウンディング法による地耐力調査を必須としています。鉄筋コンクリート製のべ夕基礎を標準仕様としています。また、間取りや構造全体の荷重のバランスに応じて主筋や肋筋の形状や数量を決定し、最適な基礎を設計しています。